家族間の不動産売買は簡単? 実は“むしろ難しい”理由

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「家族間の売買だから、そんなに難しくないですよね?」

実際に、よくいただくご相談です。
たしかに、相手が他人ではなく、親子や兄弟であれば話し合いはスムーズかもしれません。

しかし、手続き上は赤の他人との売買とほとんど変わりません。

しかも、家族間だからこそ起きやすい問題があります。

家族間でも、手続きは通常の売買と同じです

家族間であっても、不動産の名義を移す以上は正式な「売買」です。

必要になるのは、

  • 売買契約書
  • 所有権移転登記
  • 固定資産評価証明書
  • 印鑑証明書
  • 住民票 など

「家族だから簡単にできる」という特別ルールはありません。

登記の手続き自体は、他人との売買と変わらないのです。

一番の落とし穴は「税金」

家族間売買で最も多い誤解がここです。

「安く譲るから問題ない」
「身内だから税金は関係ない」

実はそうではありません。

相場と比べて著しく低い価格で売買した場合、税務上「みなし贈与」として扱われる可能性があります。

その結果、

  • 贈与税が発生する
  • 税務署から問い合わせが来る
  • 後から想定外の税金を払うことになる

といったケースがあります。

家族間売買は、登記だけの問題ではありません。
税務リスクを同時に考える必要があります。

将来の相続トラブルにつながることも

例えば、

  • 長男だけが安く不動産を取得した
  • 他の兄弟は何も受け取っていない
  • 価格の根拠が残っていない

この状態で親が亡くなった場合、

「あれは実質的な贈与ではないか」
「特別受益ではないのか」

という話になることがあります。

今は家族関係が良好でも、相続時に初めて問題が表面化するケースは少なくありません。

不動産会社を入れない場合の注意点

親族間売買では、不動産会社を通さないケースが多くあります。
仲介手数料がかからないのはメリットです。

しかしその一方で、

  • 売買価格が本当に適正か確認していない
  • エアコンや給湯器などの設備をどうするか決めていない
  • 固定資産税や管理費を誰がどこまで負担するか曖昧
  • 住宅ローンや抵当権の整理が不十分

といった状態になりやすいのも事実です。

後から、
「そんな話は聞いていない」
「こんな状態だとは思わなかった」

というトラブルになることもあります。

司法書士が対応できる範囲について

なお、親族間売買で「登記のみ」をご依頼いただく場合、通常は不動産会社などが確認・整理している内容まで、司法書士が代わりに対応できるわけではありません。

そのため、親族間売買では誰がどこまで確認するのかを整理した上で進めることが重要です。

「安く済ませたい」が、結局一番高くなることも

よくあるご相談が、
「家族間だから、登記だけ安くやってほしい」
「契約書だけ作ってもらえませんか」

というものです。

しかし、登記を安全に進めるためには、

  • 売買価格の妥当性
  • 税務上の問題
  • 将来の相続リスク
  • 必要書類の精査

など、確認すべき事項が多くあります。

これらを省略すると、

  • 贈与税の発生
  • 登記のやり直し
  • 相続時の紛争
  • 税務調査への対応

といった、より大きな負担につながる可能性があります。

よくあるご質問

親族間の不動産売買は、まず何から始めればいいですか?
まず確認していただきたいのは次の3点です。
1. 固定資産税評価額はいくらか
2. 住宅ローンや抵当権が残っていないか
3. 売買価格の目安は決まっているか
ここが曖昧なまま進めると、後から税金や登記で問題になることがあります。
どのくらい安くすると贈与税がかかりますか?
明確な「◯%なら安全」という基準はありません。
時価と比べて著しく低い価格の場合、 税務上「みなし贈与」として扱われる可能性があります。
実際に税金が発生するかどうかは、価格の妥当性や事情によって判断されます。
親族間なら契約書は簡単なもので大丈夫ですか?
おすすめできません。

家族間でも、
・売買価格
・支払方法
・引渡し日
・設備の扱い
・固定資産税の精算方法
などを明確にしておく必要があります。

口約束だけでは、後から認識の違いが生じることがあります。
不動産会社を入れなくても問題ありませんか?
法律上は可能です。

ただし、
・価格の妥当性の確認
・契約内容の整理
・トラブル防止の仕組み
を誰が担うのかを明確にする必要があります。

仲介手数料が不要になる一方で、リスク管理は自己責任になります。
登記だけお願いすることはできますか?
ケースによります。

ただし、親族間売買で「登記のみ」をご依頼いただく場合でも、
・売買価格の妥当性
・税務上の問題
・契約条件の整理
・取引全体のリスク確認
など、通常は不動産会社などが確認している事項については、別途整理が必要になる場合があります。

登記だけを進めてしまうと、後から税務や相続の問題につながる可能性もあるため注意が必要です。
家族間売買は相続に影響しますか?
影響する可能性があります。

特に、
・著しく安い価格で売買した場合
・価格の根拠が残っていない場合
は、相続時に「実質的な贈与ではないか」と問題になることがあります。

将来の相続も見据えて整理しておくことが重要です。

まとめ:家族間売買は「簡単」ではなく、「慎重に行うべき手続き」です

司法書士 明星巌

親族間の不動産売買は、話し合いがしやすい手続きです。

しかし、法的・税務的には通常の売買と同等、場合によってはそれ以上に慎重さが求められます。

  • 本当に「売買」でよいのか?
  • 「贈与」として整理すべきではないか?
  • 将来の相続に影響しないか?

判断は、ご家庭ごとの事情によって変わります。

もし、
「このまま進めて大丈夫だろうか?」
「自分たちのケースでは問題ないのか?」
と少しでも感じられた場合は、無理に自己判断せず、一度整理されることをおすすめします。

親族間の不動産売買について不安や疑問がある場合は、明星司法書士事務所までお気軽に ▶ご相談 ください。

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